2022年01月15日(土)~2022年03月19日(土)まで京都dddギャラリーにて開催されている展覧会に行ってきました。
今回の展示は「書体」に関するもので、タイポグラファーの鳥海修 氏の仕事を展覧会にしたものです。
「日本人にとって文字は水であり、米である」というタイポグラファー・小塚昌彦の言葉をきっかけに、これまで100以上もの書体を生み出してきた鳥海修。本展「もじのうみ: 水のような、空気のような活字」では、氏がそもそも文字に携わる人生を歩むことになった山形県遊佐町から望む鳥海山の景色を起点に、私たちの日常生活において欠かせない「書体」がいかに制作され、普段目にするインフラとしての活字となっていくのか、デザインする過程で生まれたスケッチや試行錯誤の痕跡、下書き、仕上がった原字、実社会での使用例などを通して、これまでの仕事の展覧を試みます。
入り口横には、氏が生まれ育った山形県遊佐町の鳥海山のイラストと生い立ちを分かりやすくした漫画が展示されています。
書体関係の展覧会ということで、説明用のボードは全て手書きで作られていました。
作るのにどれだけ時間かかったんだろう・・・
デザインラフが展示されており、この段階で完成されていると思いました。
近づいて見てみるとホワイトで修正されている跡があり、修正や調整がしびやにされているのがわかります。
展示順に従って奥に行くと、大きいターポリンが飾ってあり、遠目では何か分からなかったのですが、近づくとビックリ!そこには、23,058字の文字がびっしりと書かれておりました。
なんと、フォント制作時に1から全部手作業で作成するみたいです。
ターポリンと対になるように原字の展示がされていました。
書体見本が並んでいると思ったら、違うですよ!手書きなんです。墨の後と修正の跡がちゃんとあってこれ全部手作業で書かれているんです。
作業机が再現されていて、手作業にこだわられているのがよくわかります。
手作業→調整→PCで細部を調整をするの流れで作成されているみたいです。
個人的にびっくりしたのは、ルーペの種類に「拡大」をする通常のものと、「縮小」をする2種類があると記載せれているところにびっくりしました。
フォントに興味があるよーって方やデザイナーの方はもちろん、書体はメールやLINEなど普段から目にして触れている身近なものだと思っていますので、気になる方はぜひ展覧会に足を運んでみてはいかがでしょうか?文字を作る制作工程や実際に使われている本の展示などがあり、この文字知ってるかも!っていう発見もあるかも。
京都の個展情報
2022年1月21日(金) ~2月23日(水)
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